〜好吃〜 台湾回転寿司事情!

○私がなぜ? 台湾に来たか?

 私がなぜ? 台湾で仕事をしているか? お話したいと思います。理由は実は「回転寿司」なのです。2002年、7年前になります。坊主なので「寿司職人?」なんて言われることありますが、決して職人ではありません。修行なんてしたことありませんから・・ しかし「寿司」は大好きであります。なぜか? 日本で京樽という会社に14年ほどお世話になっていました。茶巾寿司で有名な京樽です。京樽倒産前に、本部へ。倒産後会社更生法の最中に立地開発部から営業企画本部。私が所属していた新規事業部で「海鮮三崎港」という回転寿司を立ち上げました。ここで回転寿司の勉強や商品開発・営業企画を勉強させていただきました。その後、知合いの紹介で日本の会社を退社し、単身(今も昔も独身ですが)台湾の回転寿司の会社「争鮮」という会社に就職しました。


○日本以外で世界最大の回転寿司チェーン「争鮮」

 そんな感じで台湾へ・・・ それまで決して海外志向が強い訳でもなく、また飛行機が大嫌いでしたから、まさか「海外で仕事?」なんてまったくもって考えていませんでした。しかし、台湾・台北に来てなぜか「胸がドキドキ!」一丁やってやるか!! と思ってしまいました。今考えると、北京語もできず、はっきり言って無謀としか言いようがありません。7年前の「争鮮」は回転寿司15店舗ほど、現在(2009年6月現在)154店舗、上海など中国大陸にも出店しております。その他日式定食屋やテイクアウト寿司を含めると200店舗のお店があります。

 なぜ私が「胸がドキドキ!」したか? 台湾は日本のことが好きな人が多いのですが、寿司も非常に好きなのです。その当時のことを考えると「オ〜〜〜!」と胸がときめいてしまいました。また、台湾の寿司好きは歴史的背景もあるのです。60年前まで日本が統治し、政治だけでなく、日本の文化もしっかり根付いているのです。台北縣の鶯歌という所にはなんと創業90年の稲荷寿司専門店があるのです。海苔巻なども一般的に食べられています。日本統治時代、米・酢・醤油・海苔・油揚という食材を日本人が伝えた成果でしょう。


○争鮮回転寿司は一皿30NT$均一

 争鮮回転寿司は一皿30NT$均一です。日本円で100円均一という感じです。内容は日本の回転寿司と変わりません。まぐろ・サーモン・海老やちょっと変わったところでは、サラダ・ケーキやゼリーなどデザートも回っています。店の入口には可愛い寿司キャラクターがあります。これも私の提案で日本のデザイナー横山さんという知合いに頼んで書いていただいたものです。お客様は、キャラクターのお陰で高校生から家族連れ、カップル、ご老人、また忙しい1人のビジネスマンでも気軽に楽しめます。1人当たりの平均皿数は7皿。7×30NT$=210NT$(¥630)で色々なお寿司が楽しめるのです。台湾の方々には非常に人気があります。

争鮮忠孝店 入口

こんな感じで廻ってます!

 争鮮HP:http://www.sushi-express.com.tw/sushi_group/sushi_express/index.php


○ちょっとお洒落な回転寿司「海寿司」

 争鮮だけではありません。ちょっと高級でお洒落な回転寿司もあるのです。「海寿司」と言います。こちらは一皿40NT$開始で60NT$、80NT$、100NT$、最高150NT$となっています。こちらは一品料理も充実。ホテルの日本料理や1人2,000NT$以上の高級寿司屋に比べると、お皿の値段が明朗会計ですから、非常に人気があります。現在店舗数は5店舗。お店もモダンでお洒落です。実はこちらも私が前職時代にお手伝いさせていただいてました。

海寿司忠孝店

お店はお洒落!

 海寿司HP:http://www.hisushi.com.tw/index.html


○フードコートにも回転寿司!

 日本では考えられない百貨店のフードコートにも回転寿司があります。場所は日本ブランド、紀伊国屋、MUJI、東急ハンズなどがある「微風広場」の地下1Fであります。台湾と言うと「屋台」を連想する方が多いと思いますが、SARS以来、衛生を気にする人達が激増。安心という部分でフードコート昼食・夕食という方も非常に多いのです。そのフードコートに回転寿司が登場し、非常に人気があります。「丸寿司」と言います。

日本ブランド満載!微風広場!

丸寿司はいつもウエイティング!

○今後の台湾の回転寿司は? どうなるか?

 今後、台湾の回転寿司はどうなるのでしょうか? 正直に言います。私が知っている限り現在の台湾の回転寿司のレベルは、日本の30年前。元禄寿司が日本の回転寿司を一世風靡していたころに非常に似ています。競争がないため「レベル」が上がりません。当社「忠平企劃」のコンセプトは、「台湾の人に安心・安全で安くて美味しいものを食べてもらい幸せになってもらう!」であります。ぜひとも日本の大手回転寿司チェーンに台湾進出していただき「日本の文化・寿司」を広げていただきたい。これは私の台湾で仕事をする上での夢でもあります。夢を実現するために、私も日々がんばります。