〜買東西〜 台湾百貨店事情 

 ○台北市内は日系百貨店ばかりなり!

 台湾の買物と言えば、市場や夜市で買物と思われる方が多いと思います。実は台北市内は日系の百貨店花盛りであります。我社の周り、そう台北101近く、信義地区にはなんと「新光三越」が4店舗。4店舗ですよ〜! 台湾の新光グループと三越の合弁の百貨店であります。当然、世界有名ブランド、日本の化粧品、東急ハンズや豚カツのさぼてんまで色々あります。日本では考えられない状態であります。そこに土日はワンサカ買物客が集まります。一昨年の売上は日本の三越を超えたようです。また台湾人は贈物に「三越の包装紙」が非常に喜ばれます。三越の物を頂いたということでブランド意識は日本以上であります。たしかに便利で食料品売場など日本製品であふれているのですが、なんせ値段が高い。庶民の私には高値の花であります。三越は、台北市内でも他に台北駅店、中山駅に2店舗、天母に1店舗、なんと合計8店舗もあるのです。人口は230万人なのですが・・・


写真:信義地区の新光三越


 ○日本では過去の百貨店の名前も・・・

 MRT(台北の地下鉄)の忠孝東路駅には、なんとSOGOが3店舗あります。こちらは太平洋グループと合弁、1店舗は遠東グループと言って台湾系で百貨店を運営するグループとの合弁店もあります。同じ駅から3店舗ですよ〜! こちらはMUJIから化粧品は当然日本の商品がほとんど揃います。女性服も日本ブランドが勢揃いであります。こちらはレストラン部門も充実。小籠包の日本でも有名なレストラン「鼎泰豊」(Dintaifung)や和食「えん」などが入っております。


写真:最新のSOGO復興店


 ○日本人に絶大なる人気 「微風廣場・Breeze center」

 日本人には絶大なる人気があるのは「微風廣場・Breeze center」であります。これもMRT忠孝復興駅から徒歩5分。そうなのです。こちらの資本は台湾系(黒松飲料という台湾で有名な飲料会社)なのですが、総経理が日本人であります。SOGOから歩いて5分で日系百貨店が4店もあるのです。こちらは本の紀伊国屋、MUJI、東急ハンズ。レストランでは日本の家庭料理「大戸屋」があります。特筆すべきは地下のBreeze特市(スーパーの意味です)。正直日本の百貨店、スーパー以上の品揃えであります。お酒、焼酎、ビール、インスタントラーメン、お菓子、飲物、味噌、ドレッシング、塩、醤油からぽん酢まで本当にすごい品揃えであります。びっくりします。ただし、値段も! ビックリであります。運賃、関税などがかかり日本で購入する2倍といったところでしょうか?


写真:微風廣場入口


 ○なぜ日本の百貨店が繁盛するのか?

 なぜこんなに日系の百貨店が繁盛するのでしょうか? 品揃えもあります。台湾人は日本商品が好き(信頼のある商品の為)など色々あると思います。私が台湾に来た6年前に中国語を台湾師範大学で勉強していたのですが、その先生がおっしゃっていました。台湾系の百貨店は挨拶をしない。しかし、日系の百貨店は笑顔で「歡迎光臨」(いらっしゃいませの意味)と迎えてくれる。よって台湾の人は、同じ値段の同じ商品を買うなら日系の百貨店に買東西(買物の意味です、東西は昔商品を購入するのに東へ西へ商人が走ったので、こんな言葉になったそうです)。


 台湾へ遊びにいらっしゃったらぜひ日系の百貨店へ行って観て下さい。結構楽しい時間が過ごせます。ただし営業時間は11時開店、閉店は平日21時半、週末(金・土・日)は22時まで営業しています。ここも日系ながら日本と違うところです。