〜開幕〜 UNIQLO台湾に1号店開店

ちょっと夏休み・・すいません! 

 すいません、新worldblog台北、ちょっと長い夏休みをいただいておりました。M本さん、FマックのT尾さん、WのS原さんからもお叱りの御連絡をいただいております。仕事が忙しい、体調不良、はたまた帰国との噂まででておりました。仕事は少し忙しかったけれど、元気に台湾・台北で暮らしております。今回は、10月7日(木)MRT板南線、市政府站に開店した統一阪急百貨店台北店のお話です。

 
すっかり秋空のTAIPEI・101

台湾の百貨店事情

 台湾の百貨店は、新光三越、SOGO、高島屋、微風廣場と非常に日系の百貨店の多い国です。遠東百貨(FE21)以外は日系百貨店が非常に幅を利かせております。なぜ、日系の百貨店がすばらしいのか?以前にもお話しましたが、清潔な店舗、商品並びにテナントの豊富さも当然です。しかし、昔、師範大学の路先生が言っていたのは、笑顔で「歡迎光臨」と出迎えてくれること。商品知識が豊富な従業員、そして、仕事中に売場で「國民弁当」を食べないことです。百貨店で販売員が弁当?日本では考えられないことですが、その昔、9年前に台湾に来た時の台湾系百貨店では、よく見かけました。理由は、交代要員がいない過酷な職場でテナント売場に販売員1名。トイレは合間を見て行けたとしても、食事をする時間がない。よって売場で弁当を食べるということになります。笑顔の挨拶の徹底と職場での食事の禁止をしました。よって台湾の日系百貨店が飛躍的に拡大し、台湾系は遠東百貨のみになった次第です。遠東百貨も日系テナントの導入には積極的ですし、当然挨拶の徹底や弁当禁止であります。「歡迎光臨」台湾の百貨店は温かくお客様を迎えてくれます。

市政府BUS站と統一阪急台北店&101

台湾2店目の統一阪急百貨店

今回の統一阪急百貨店は高雄「夢時代」に次ぐ阪急としては台湾2号店であります。統一阪神百貨台北店は、台北2站目(1番目は、MRT板南線、忠孝復興站のSOGO復興店)の駅直結・日本でいう駅ビル百貨店です。SOGO復興店と違うのは改札口から見通しよくストレートに売場につながっている分、忠孝復興より新規顧客を取込みやすいでしょう。また、中距離BUS駅も隣接、宜蘭、中歴、桃園、基隆などへのアクセスも便利になりました。市政府站周辺の昼間人口は台湾・台北1(台湾は民力等がないため正確な人数はつかめません)また、週末はTAIPEI・101や三越、ワーナーなど老若男女が集います。また、今年は日本からの観光客100万人を抜く中国人観光客の来台、予測で120万人。その中での統一阪急百貨台北店の新規開幕です。正直、台北東區は元気です。


 
大戸屋も台湾12店目

UNIQLO台湾に1号店開店

 その統一阪急百貨台北店の目玉テナントは、B1に開店したUNIQLO台湾1号店です。統一阪急百貨台北店は、地上7F地下3F。同じ建物に現在建設中のW hotelがあります。MRT改札と阪急B2が直結。地下を通って、誠品ビル、台北市政府までつながっています。意外と地下街が発達していない台北市にしては非常に珍しい構造であります。

UNIQLO台湾1号店開店前の大行列

 ユニクロには前段があります。2009年12月末、台北&高雄の有名大学で会社説明会を実施。噂では、給与50,000NT$。昨年の台湾の平均の新卒給与が理系を含んで約30,000NT$ですから、約1.7倍。英語&日本語堪能で若いスタッフを軒並み採用。台湾は、新学期が9月。卒業生は6月ですから、出店時期も非常に良い時期だったのです。約3カ月の準備とトレーニング期間がありました。10月6日の台北における㈱ファーストリテイリング・柳井社長の記者会見でも、台湾は人材の宝庫である。今後、東アジア出店のKEYになる国である。台湾内に143店舗以上出店できるが、(約30万人に1店舗の計算)それ以上に優秀な人材の確保は、今後の東アジア出店戦略の中で、台湾の人材を活用して積極的な事業展開を図りたいとおっしゃっています。

UNIQLO専用入口

 ここからは推測ですが、開店トレーニング時に柳井社長ですから、従業員に声をかけたりしたのでしょう。中国語・英語だけでなく日本語も!?とびっくりされたのでしょう。それは、台湾の優秀な大学の日本語学科の学生達が、高給与で入社しているのですから、当然と言えば当然ですが、正直、台湾の方々は優秀です(特に女性は!)なぜ、こんな現象が起きているのかというと、太平洋戦争前、日本に統治されていたという歴史もありますが、以前は日本企業が台湾進出した場合、総経理や副総経理・経理に秘書に日本語科を卒業した人や日本語検定1級取得者を採用していたのです。日本人は中国語(北京語)ができない人が多いですから。しかし、日系会社も経費節減。副総経理や経理を帰国させ、日本人1人なんて会社が最近非常に増えています。以前は、日本語ができれば就職に有利、商社や秘書として仕事がたくさんありましたが、最近は減少する一方。また、台湾では非常にめずらしい優秀な大学で「会社説明会」しかも高給となれば若くてよい人材が集まります。


 
専用入口以外、入場できません!

UNIQLO台湾1号店は大変なことに・・!?

 10月7日の統一阪急百貨台北店の入場者数は、新聞発表で15万人。台北市の人口が230万人ですから、約15%の方々が阪急に来たことになります。UNIQLOはと言いますと、10時半の開店前に2,500人の行列。アジア出店時最高とのことです。売場は、当然入場制限。当社の社員は入場まで3時間かかったそうです。(特別に早退させました!)昨日は新聞発表ですが、約8,000人が入場したそうです。1,500NT$購入すると、開店記念UNIQLOエコバックがもらえるのですが、ここはUNIQLO一工夫。セール品の価格が、499NT$。セール品を3点購入しても、1,497NT$。エコバックをもらうには3NT$足りなく、しかたがなく4点購入。売上は、2,000NT$オーバーとなります。このへんも抜け目ありません。さすが、UNIQLO。売上だけの問題ではなく、多くの商品をお客様に購入していただき街で着ていただくことが最大の広告になるからです。

UNIQLO台湾1号店・店内

今後の台北信義區におけるUNIQLO効果

台北にユニクロが出店し、どんな効果があらわれるか?まずは、台湾のファストファッションの中で、現在NETの独壇場だった市場が、非常に近い将来台湾1位になるでしょう。なぜなら、H&M、ZARA、GAPなどの上位企業は台湾に進出していません。昨日の様子を観ると、並んでいるのは20代前半の方、オジさんはいつUNIQLOに行くことができるでしょうか?ある人は、台湾人は並びません。待ちません。とよく言われます。しかし、台湾の市場は変化しています。安くてよい商品は、並んでも買うという証明になります。なんせ、今回のUNIQLO 開店アジアの最高の約2,500人が並んだことは事実です。今日も並んでます。個人的には今後の出店とXXLサイズの導入を心からお待ちしております。 
信義商圏と言われる台北最大の商圏も、市政府站(誠品・新光三越A4・ベラビータ)と101商圏の2つに分かれるでしょう。両方に出店しても、別商圏なので採算がとれるエリアに発達すると思います。益々元気な台湾、非常に楽しみです。
 これも偶然ですが、台湾優衣庫(UNIQLO)の本社は当社と同じビルに入っています。これで我・忠平企劃にも「風」が吹くことでしょう!?

台湾UNIQLO HP: http://www.uniqlo.com/tw/index.php

並びます〜台湾人!