〜奥運會〜 21th DEAFLIMPIC IN TAIPEI

○デフリンピック知っていますか?
 皆さん、デフリンピック知っていますか?デフリンピックとは、聴覚障害者の世界大会であります。障害者の大会はオリンピック後に開催されるパラリンピックでありますが、聴覚障害者の記録にこだわる大会であります。4年に1度開催されております。この大会の歴史は古く、第一回大会は1924年フランス・パリで開催されました。2001年国際オリンピック協会(IOC)の承認を得て、名称をデフリンピック(Deaflimpic)としました。日本は第十回のアメリカ・ワシントン大会より毎回出場しています。

 第21回夏季デフリンピック(IN台北)は、2009年9月5日(土)から15日(火)までの11日間開催されました。競技内容は、陸上、水泳、卓球、テニス、射撃、バドミントン、ボウリング、オリエンテーリング、自転車、レスリング、バレーボール、ビーチバレー、ハンドボール、サッカー、水泳、柔道、空手、テコンドー、バスケットの19競技。日本選手は12競技に参加。世界約80カ国・地域から約4,000名の選手が集結し開催されました。期間中は、台北市内の至る所に選手達が・・・ まさに国際都市であります。

台北小雞蛋前

バスケット会場・台北体育館

全日本あろう連盟スポーツ委員会デフリンピックHP:http://www.jfd.or.jp/deaflympics/


○バスケット日本代表の試合を観戦
 私中学からバスケットを始め、大学では体育大学・バスケットボール専攻・・・ しかし、デフ・バスケについて知りませんでした。パラリンピックの車椅子バスケットは知っておりました。また、昨年 日本・台湾・韓国三ヵ国の交換会も少しお手伝いさせていただいておりますので・・・ なぜ知らなかったのか? 健常者のバスケットボールは、財団法人日本バスケットボール協会、今回参加したデフリンピック日本代表TEAMは、特定非営利活動法人デフバスケットボール協会に所属していたのです。今回の台北デフリンピックに向け、選手ならびにスタッフの方々は、月1度の合宿を約1年間行ってきたそうです。日本全国から月1度の合宿。健常者でも大変なのに、彼&彼女達は聴覚障害者。仕事も大変なのに本当に大変だったと思います。日本バスケットボール協会・麻生会長(9月16日以降復職予定)今後、なんとか御協力お願いしたいと思います。開催国、台湾は台湾バスケットボール協会が完全バックアップ。監督もSBLから協力して出しています。ぜひ、日本協会所属にして、日本の代表として、BLACK・JAPANのユニフォームで次回から参加して欲しいです。

特定非営利活動法人デフバスケットボール協会HP:http://www.tatunet.ddo.jp/jdba/index.html

女子リトアニア戦

男子試合前のハドル

○結果は男子12位、女子6位!
 ルールはと言いますと、基本的に健常者のFIBAのルールと一緒です。国際大会ですから、3人レフリー制であります。また選手は試合中は補聴器禁止、当然審判の判定が聞こえません。ヴァイオレーションやファウルがあると、バックボードの回りの電飾が光ります。審判は、判定後、選手に割って入るケースがあります。選手はわからないので、ゴール下やルーズボールでは乱闘になってしまうのを防ぐ必要があります。

 また、ベンチの指示がわかりません。コーチがコートを足でバンバンをして指示しているケースがありました。スクリーンプレイなどスイッチを手話でしたり、バスケットボールで聞こえない、しゃべれないということは本当に大変なことです。また他国の選手の大きいこと、男子代表が対戦したドイツのセンターなんて2mはあります。しかし、日本代表選手は果敢に戦いを挑みます。本当にすばらしい試合でありました。日本代表のガードはなんと165cmの#14大平選手。非常に速いドリブル、3Pシュートも最終戦は6本ゲット。男子監督の坂本監督も非常に熱いです。女子は大庭選手が大活躍。選手並びにスタッフ、応援にいらっしゃった御家族の方々、本当に御苦労様でした。我々「元気」をいただきました。男子は12位、女子は6位という結果に終わりましたが、次回の世界選手権・デフリンピックに向けがんばってほしいです。WE LOVE BASKETBALL !!

2009年台北デフリンピック日本代表公式ブログ:http://jdba2009.exblog.jp/

こんな感じでゴールが光ります!

男子の試合を女子が応援! 加油!!

大活躍#14大平選手

いつも熱い! 男子坂本監督