〜看〜 第30回ジョーンズカップ開催と北京五輪

 ●第30回ジョーンズカップ国際バスケットボール大会開催

 現在、台北では第30回ジョーンズカップ(William Jones Cup)国際バスケットボール大会が男子は7月10日より18日まで、女子は7月20日〜25日まで開催されております。この大会は1977年より開催され台湾に野球以外の球技の強化と言うことで、当時FIBA(世界バスケットボール協会)のウイリアムジョーンズ事務総長を招き、始まった大会であります。2003年のSARS以外30回開催されている台湾の招待試合であります。今年は、韓国、クエート、ヨルダン、エジプト、カザフスタン、オーストラリア、アメリカ学生を招待し、総当り戦を行います。日本は過去20回参加、今年度は招待を受けておりましたが、皆様ご承知の通り日本バスケットボール協会のごたごたにより不参加であります。実は台湾では日本TEAM非常に人気があるのです。昨年の一番人気カードは「日本VS台湾」であります。一昨年は岡田優介君(当時青山学院大学→現トヨタ)が得点王、昨年もU24日本代表が参加、ジョーンズカップは最下位でしたが、昨年優勝のヨルダン、フィリピン代表に勝利。その経験を生かし8月タイ・バンコクで開催されたユニバーシアード大会(大学生のオリンピック)では世界4位。麻生さん、日本バスケットボール協会なんとかして下さい!

 土曜日、我台北で活動するバスケットTEAM、台湾日僑隊のメンバーで観戦。目の前で国際試合を観戦ことは最高です。TVでもESPNで毎日やっています。

写真:岡田優介選手(昨年)

写真:広告にSMAP、これも台湾風

 ●北京オリンピック開催間近・・ 台湾では・・

 8月8日より24日まで、中国・北京にてオリンピックが開催されます。日本では、野球、バレーボール男女、水泳、陸上、サッカーとメダルが期待されております。マスコミ報道も過熱していることでしょう。台湾ではというと、さほど報道されておりません。市内で野球やテコンドーの選手の広告を見る程度。残念ながらバスケットボールは日本・台湾ともに男女とも予選敗退。しかしバスケットの審判として日本人として参加する人がおります。平原勇次国際審判員であります。彼も昨年ジョーンズカップに審判として参加しておりました。実はオリンピックの一番の人気競技はバスケットボールなのです。日本の皆様ご存知でしょうか?あの洞爺湖サミットの時、アメリカのブッシュ大統領が中国の胡錦濤主席にアメリカと中国のオリンピックの試合のチケットを何とか準備してくれとお願いしたほどであります。アメリカの大統領でさえ注目しているのです。アジアからは男子イランと開催国中国(最終予選次第では韓国)、女子は韓国と開催国中国が参加します。中国男子はNBAで活躍する姚明選手が参加します。彼は台湾でもオリンピック向けのカードのコマーシャルに出ています。ここには国境はありません。

 ●北京オリンピックでアメリカ男子の復活なるか?

 ブッシュ大統領と胡錦濤主席も注目する、北京オリンピックバスケットボール。アメリカはコービー・ブライアントやレブロン・ジョーンズというNBAの超スーパースターを送りこみます。1936年ベルリンオリンピックから採用されたバスケットボール競技。バスケットボール発生の地としての面子があります。当初アメリカは学生をオリンピックに送りこんでいました。1972年のミューヘン大会にて決勝戦のソ連戦で「最後の3秒」の判定でまさかの敗退。1980年はモスクワ大会ボイコットのため不参加。そして、1988年のソウル大会では準決勝でソ連にまさかの敗退。それから世界の最高峰NBAの参加を認めさせ、1992年のバルセロナ大会では、当時のNBAのスーパースター、マジック・ジョンソン、ラリーバード、マイケル・ジョーダン、チャールス・バークレーなどでドリームTEAMを結成。金メダルを獲得しました。ただし、2002年、2006年世界選手権、2004年アテネオリンピックと3回連続で金メダルを逃しております。さて、どうなることやら?今回のオリンピック、スポーツに国境なし、中国、台湾、日本の活躍、非常に楽しみであります。