〜好吃〜 黒鮪魚なら東港でしょ?

 最近台湾・日本の間で話題になるのが、マグロ・・ 日本のマグロが高いのは台湾の責任のような報道があります。実は、これは断じて違います。世界のマグロの漁獲量が減っている。また、この1つの理由として畜養マグロが原因であります。最近日本の大学でマグロの養殖に成功したという話があります。ただ、事業としてはまだまだであります。畜養マグロとは、マグロを稚魚のうちに捕獲し、海洋の生簀で育成し大きくして日本に輸入販売するマグロであります。スペイン産やメキシコ産が有名です。それを日本に輸入販売すると高く売れるのです。しかし、これをすると海の生態系が乱れ、結果的に世界のマグロの漁獲量が減ってしまうのです。


 まあ、この件はこの辺にいたしまして、行ってきました「屏東・東港」東港渓の河口に位置し、清代は港が築かれ台湾の3大良港の一つとして大いに栄えました。「東港」(Donggang)の地名の由来には2説あり、一つは西港(現在の高雄市旗津区)、中港(現在の高雄県林園郷中芸港)との関係で相対的に名づけられたというものであり、別に高屏渓の東に位置したことから「東港」と称されるようになったというものであります。1920年の台湾地方改制の際、この地に「東港街」が設けられ高雄州東港郡の管轄となりました。戦後は高雄県東港鎮となったが、1950年に屏東県に帰属するようになり現在に至っております。人口5万人、まさに漁業の町であります。高雄市内から約25kmであります。


 東港で毎年5月〜7月まで黒鮪魚(日本でいう本マグロ)が揚ります。東港区漁港会(東港漁港市場)は特設の黒鮪魚専売所になっております。ここで新鮮なマグロを食べるもよし、購入して自宅で食べるもよし、高雄や台北の業者も買いに来ております。価格は日本一般小売価格の1/3というところでしょうか?とにかく安くて新鮮、そして美味しいです。私お勧めのお店は「劉さんのお店」市場の入口の1番近くにお店を出しております。

 実は劉さん、この東港の卸の責任者。マグロ特に黒鮪魚に非常に詳しい台湾の鮪博士であります。写真をお願いしたのですが、照れ屋のため写真は拒否、マグロをさばく作業の写真は撮らせていただきました。

 また東港には、マグロストリートがあり、黒鮪魚料理専門店が30店舗以上並んでおります。台湾の人々はこの時期、車や観光バスでたくさんの人々が東港マグロストリートに美味しい黒鮪魚料理を楽しみにいらっしゃいます。私のお勧めは、佳珍(Jlazhen)海産店。東港で一番古く、一番有名(毎年老板は、台湾で揚る一番大きな黒鮪魚を買います)一番美味しいです。すごいのは店名が信号の下の案内でついております。


 お料理は、黒鮪魚刺身から始り、黒鮪魚のソーセージ、マグロの八宝菜、黒鮪魚の骨のスープ、桜蝦チャーハン、マグロのタルト、なんとデザートは桜蝦アイスと東港の名産品のコースであります。マグロってこんな食べ方があるの?というぐらい色々あります。台湾にいらっしゃる日本の方、台北にお住いの日本人の方、5〜7月のこの黒鮪魚の時期にぜひ一度「東港」行って下さい。ほんとうに新鮮で安い黒鮪魚が楽しめます。


 店名:佳珍海産店
 住所:東港鎭光復路二段47号
 電話:08−8354898(シーズンは予約が必要です)
 営業時間:11:00〜21:30 (年中無休)