〜乗る〜 台北の地下鉄MRT

 はじめまして、私「まつざき ひであき」と申します。やすだんご☆殿、今回「台北のプログ」卒業のため私が引き継ぐことになりました。むさ苦しいおじさんだからイヤなんて言わず、よろしくお願いします。

 私、台湾・台北に来て早6年、日本よりすばらしいと思うのが台北の地下鉄MRTです。MRTとは、MASS RAPID TRANSITの略で、台北市民には捷運(ジエユンJieyun)と呼ばれています。モノレールの木柵線と地下鉄の淡水線、南伊角線、板南線が台北駅を中心に南北に走っています。運転間隔は3〜7分。始発6:00から終電24:00までの18時間台北市民の足となっております。

 MRTのすごいところは、運賃が非常に安いです。最低区間20NT$(日本円70円)日本に帰ると交通費がなんでこんなに高いのかと思います。なぜ安いのは、モノレールは無人運転、地下鉄はワンマン運転です。当然この運賃でも台北捷運公司という運営する会社は利益が出ております。また、日本と違うところは通勤・通学定期がありません。なら上班人(サラリーマン)や学生はどうするの? という話になりますが、悠遊カードを購入します。値段は最初500NT$、これで乗車すると普通で2割引きになります。500NT$のうちデジポット100NT$です。金額が足りなくなると駅やコンビニでチャージします。学生用割引率の高いカードもあります。またMRTからバスに乗り換えるとバスが半額になります。もっとすごいのは台北市の駐車場でも使えます。観光で台北にいらっしゃった方も非常にお得です。台北101や中正紀念堂、龍山寺、北投(温泉地)や士林市場、夕日の綺麗な淡水にもガイドなしで行けます。やすだんご☆殿のご紹介がある猫空のロープーウエイも乗れます。ぜひ観光でいらっしゃったら購入を勧めます。残ったら払い戻しも可能ですし、お土産として持ち帰り再度いらっしゃった際にも使えます。購入も自動販売機で簡単に購入できます。数日台北にいらっしゃるなら1日券よりお得です。

 ただし気をつけなければならないことがあります。喫煙は当然ですが、車内でガム・ビンロウ(台湾の噛たばこのようなもの)・飲食・飲み物も禁止です。罰金があり、違反者には1,500〜7,500NT$です。台湾は罰金社会ですのでご注意下さい。ただ観光客の場合、最初は注意程度で済むと思います。また日本の鉄道同様、優先席があります。「博愛席」と言って椅子の色が違います。ただし、私の見ている限り台北では「博愛席」は必要ありません。お年寄りや身体の不自由な人を見つけるとみんな席を替わります。最近日本ではみかけない光景で日本人の私から見て日本が寂しい国だなと思うことがあります。ただし、子供重視みたいな考えもあり、メガネをかけた子供が「博愛席」で騒いでいるのはいただけません。

 またトイレが非常にキレイです。各駅、必ずエスカレーターとエレベーターがあります。これは重たいトランクなどを持っている時は非常に便利ですし、身体障害者の方はとても便利だと思います。バリアフリーで本当にすばらしいMRTです。台北にいらっしゃいましたらぜひご利用下さい。