〜泡〜 台北のオアシス・北投温泉(Beitou Wenquan)

○変わる・北投温泉
 日本は松も取れ、さて仕事モードという感じでしょうか? 台湾・台北はと言いますと、今年の旧正月は2月14日(日)、2月13日(土)〜21日(日)までの旧正月休みに向け感覚的には年末に突入であります。なんせ、今年の台湾の祝日は、この旧正月休みを除けば、3回(4月5日・清明節、6月16日・端午節、9月22日・中秋節)ですから、大イベントに向け邁進中であります。最近の台北市「北投温泉」についてお話します。

 2008年4月4日のworldblog台北で紹介している北投温泉。最近、ちょっと変わってきています。新年当りから今年の台北は寒いのです。例年以上に・・・ 最低気温10℃なんて日もあります。日本ですと「10℃?まだまだでしょう?」と言われてしまいますが、暖房のない世界の10℃は結構寒いです。しかし台湾・台北の方々は寒くなると「鍋&温泉」は大好きであります。週末は温泉へ行かれる方が非常に多いようです。


○MRT北投線の社内に湯船? 温泉電車?
 MRT(台北の地下鉄)で北投温泉に行くには、淡水線の北投站で降り、北投線に乗換(単線です)、一駅ですが、新北投站で下車が近いです。北投線は、平日10分に1本。所要時間約2分であります。その北投線の車両に・・・ なんと「湯船」が登場であります。実はこれ「湯船」ではなく、北投温泉の案内なのです。湯船の中にモニターがあります。しかし、MRT(地下鉄)に湯船? ビックリでしょう??ぜひMRTから温泉風情をお楽しみ下さい。

MRTに湯船?

○加賀屋・北投 建設中
 秘密ですが・・・ 実は、北投温泉に・・・ 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」30年連続総合部門1位の、石川県七尾市和倉温泉にある「加賀屋」さんが、今年開業予定であります。日本の文化が、台湾へ進出であります。また、開業予定地は、1896年に大阪商人の平賀源吾という方が「天狗庵」という旅館を約100年前に開業した場所なのです(加賀屋・北投の敷地内には天狗庵の記念碑があります)。なんと、台湾と日本との文化交流、まさに「 縁 」とはこのことを言うのではないでしょうか? 北投温泉のすばらしい泉質の温泉、日本のサービス、美味しい懐石料理、浴衣と畳の世界。今から非常に楽しみであります。

 加賀屋・北投HPhttp://www.kagaya.com.tw/

建設中の加賀屋・北投

○地熱谷は改装中!
 北投温泉の源泉の一つ「地熱谷」(日本統治時代は地獄谷)非常に高温の源泉が湧く池でありますが、こちらも現在改装中。12月31日まで改装と書いてありましたが、1月16日確認したところ、一部はOKですが、改装工事全部は終わっておりません。これも台湾風であります。昔、ここの名物は「温泉卵」でしたが、卵をゆでる際に池に転落する人が絶えないため現在は禁止されております。

改装工事中・地熱谷

○創業? 90年くらい? 「星の湯・逸邨旅館」
 その地熱谷を望める、温泉路にあるのが、創業? 90年くらい? の日本旅館「星の湯・逸邨旅館」であります。外観は、まさに瓦のある日本旅館であります。星の湯の由来は、白濁のラジウム泉の白い結晶が星のように光っていたところから、星の湯と言われているそうです。入浴だけもOK、宿泊もできるそうです。秘密の隠れ家温泉にいかがでしょうか?

 屋号:星の湯・逸邨旅館
 住所:台北市北投區温泉路140號 (MRT新北投站よりTAXIで約5分)
 電話:02-2891-2121
 営業時間:7:00〜21:00(最終入浴) 
 定休日:なし
 料金:入浴のみ 300NT$
 泉質:白 Ph 4 程度 男女別

すてきな星の湯の日本庭園

バスケ練習後の温泉は最高!

○勇気のある人は「瀧乃湯」へ
 1907年建設、現在北投温泉にある最古の温泉です。入口は、まさに「銭湯」であります。泉質は青、PHは2程度の超アルカリ泉であります。泉質は非常によいです。ただし、観光客の方々、御注意下さい。非常に熱いです(44℃前後)。また、日本の感覚の日帰り温泉の感覚で行かれると!!! ビックリされると思います。ここは寒くても、サンダル・短パン、なるべく荷物を持たずいらっしゃって下さい。また、入浴後の牛乳が美味しいです。

 屋号:瀧乃湯
 住所:台北市北投區光明路244號 (MRT新北投站より徒歩約5分)
 電話:02-2891-2236
 営業時間:6:30〜21:00
 定休日:月曜日(星期一)
 料金:90NT$
 泉質:青 Ph1.2程度 男女別

瀧乃湯入口