〜虎〜 新年快楽

○御正月と言えば「御節料理」
 今年も最後になりました、worldblog台北。前回もお話しましたが、日本では「京樽」という会社に勤めておりました。その頃の年末の思い出というと、店舗時代はこの御節料理を販売しなければなりません。普段はお店でレストランの仕事。それが突然「懐石御節」の営業マンになる訳です。常連さんを中心に、お願いして回ります。15,000円の御節料理を毎年100個程、買っていただいておりました。お渡しは12月31日、大晦日。御客様も非常に忙しい日。簡単には買っていただけません。よって、会社の指示ではなく、「勝手仕事」で御客様1件1件「勝手に」配達しておりました。配達終了するころには「除夜の鐘」であります。

 それが12年前、突然上司からとんでもない「命令」が下りました。京樽・営業企画本部時代のお話です。「お前が御節担当をやれ! 目標は、新しい20,000円の御節料理を作り、販売目標は3万個だ!」おいおいちょっと待って下さいよ! 総額6億円ですよ〜! とつい上司に言ってしまいました。御節料理というものは、基本的に内容が変わらないもの。それが新商品を作成して、3万個売れですから・・・ 今、日本の百貨店でも御節料理は一般的に販売されています。安い商品は、冷凍か、真空パック商品を御客様に詰めていただくタイプであります。それを京樽の御節料理はチルド商品。製造して詰め込み御客様にお届けする商品であります。一介の平社員が、総料理長を拝み倒しサンプルを作成していただき、製造本部長、物流本部長に土下座でお願いであります。今までは1段の御節を1万個製造していたのが、3段御節を3万個。9倍の製造になります。販売個数も3倍ですから、通常お店でお渡しを、宅急便による配達方式も導入。注文方式も、社内で3万個は無理ですから「外注」情報システム部でも土下座でお願い。なんとか目標達成しましたが、実際はあまりよい思い出のない、日本の年末であります。なんせ、休めませんから・・

 実際、除夜の鐘を聞いてから帰宅。1月1日は、コンプレ対策で会社に詰め・・ 正月は疲れるので好きではありませんでした。ただし、この経験が今「宝」となっております。皆様もいかがですか? 自分で仕事を作る「勝手仕事」スタイル! サラリーマンも楽しくなります。


○2009台北國際マラソン
 私の暗い思い出はこの辺にして、12月20日(日)2009台北國際マラソンが開催されました。日本人駐在員の知り合いが何名かこれに参加するので、初めて観戦に行きました。当日は、気温10℃、台北では本当に寒い日であります。スタートは台北市政府(台北の市役所)7:00スタート。6:30頃応援に行きましたが、もう「人、人、人」。台北國際マラソンはフルマラソン、ハーフマラソン、10kmと約10万人が参加。日本もマラソンはブームでありますが、台湾・台北も非常にブームであります。10万人が、朝7:00にフル、ハーフ、10kmの選手が一斉にスタート。もう、市政府前はなにがなんだかわからない状態で応援に行ったのですが、誰にも会えず仕舞。なさけない応援であります。ただし、選手にはチップが渡されているので、スタートも台湾風、招待選手は7時にスタートしましたが、一般参加者は三々五々スタートであります。

市政府前のスタート風景

 実は今回、すごい日本人駐在員がハーフマラソンに参加しておりました。早稲田大学競走部出身、大学時代は箱根駅伝「花の2区」を走られた、現在台湾・台北に駐在されている藤井一博さんです。9年ぶりに走られたとおっしゃっていましたが、ハーフマラソン(21km)を1時間30分で完走。マラソンの招待選手は、スタート時前列に入れますが、一般エントリー、ハーフで1時間30分はすごいです(実際は1時間20分ほどでしょう)。なんせ時速14km。私が100mを全力疾走のスピードで、21kmですから・・・ 藤井さん、ご苦労様でした。

ゴール後の藤井一博さん、爽やか〜

○香港発日本料理「自家うどん」「板長壽司」
 おいおい、美味しい日本料理情報はないの? worldblog台北の読者の声が聞こえてきます。あるんです。ただし、香港発日本料理。これは、日本にも「逆輸入」されているお寿司屋さんであります。毎年、築地で大間産の一番高い黒マグロを買う「リッキー・チェン氏」のお店が台湾・台北に進出しました。香港では、日本料理は非常に人気があります。板前壽司(回転寿司)、板長壽司(立ちのお寿司屋)、自家うどん(自家製うどん)の3業態を香港で展開。香港では、非常に有名なお店であります。彼は香港で熊本発「味千ラーメン」で大成功を収め、寿司業界でも大成功をしております。

 開店日さっそく「自家うどん」行ってきました。なかなかやります。うどんも日本では非常に有名な「大和製麺機」でうどんを打っております。海老かき揚げうどん(180NT$)を注文。お〜かき揚げの大きいこと。うどんも手打ちでシコシコ。大きい丼に、関西風のだし、まさに「アジアの心」をわかっている商品であります。

 個人で寿司、うどんは台湾にも進出しておりますが、大きな会社は未進出。日本の文化「香港企業」に先を越されるとは・・ 非常に寂しい気持ちであります。日本企業の方、「日本の文化・寿司」の台湾進出を心からお待ちしております。当社・忠平企劃全面バックアップいたします。

 店名:自家うどん 板長壽司
 住所:台北市松壽路20號 (信義ワーナー)2F 美食街
 電話:02−2723−9100

海老野菜かき揚げうどん 180NT$

○今年もありがとうございます・来年もよろしくお願いします!

 私がやす☆ダンゴ殿より引き継ぎ、88回目でございます。台湾では「八八(ba ba)」と非常に縁起がよい数字であります。私、今年は「仕事」に「バスケット」に非常に忙しい毎日でありましたが、充実した年でありました。worldblog台北の読者の方々のお陰、感謝の気持ちで一杯です。来年は「虎年」どんな年になることか? 来年もよろしくお願いいたします。


(追伸)2010年1月1日の更新はお休みさせていただきます。次回は、1月8日(金)更新予定です。毎年恒例、台北101の花火の模様をお届する予定でございます。