〜民族〜 最新台北民族行動

○個人的な感想ですが・・・
 台湾には「哈日族(Ha-Li-Zu)」なる者達がおります。彼らは、台北西門町に生息する日本大好きな若者達です。服装も日本のファッション雑誌から抜け出たような洋服、日本のJ−POPを聞き、プリクラを撮り、日本のTVを視て、日本の漫画雑誌を読み、日本のゲームで遊びます。台湾に来て8年目、最近の台湾、特に台北の人達の行動パターンで、「これは日本と違うな〜!?」と思うことがあります。台湾、台北の人すべてがそうではありません。あくまでもこんな人がいるという個人的感想です。

◇チャーリー族( Charlie-Zu )
発生:ここ2年間で急増中!
日時:土日・早朝〜
場所:自転車乗降可能なMRT站付近、陽明山、淡水など
持物:スポーツタイプの自転車
服装:ヘルメット、グローブ、サングラス、サイクリング・パンツ等
性別年齢:男女、25歳〜50歳

 史上最強の美女たち、あのフェラ・フォーセットさんのTVドラマ、「チャーリーズ・エンジェル(Charlie's Angels)」ではありません。MRTを利用するチャリンコ族であります。台北の地下鉄MRTは、土日の16〜19時以外、自転車持ち込み80NT$(約¥240)乗れます。自転車マークのある站で乗降できます。台湾は世界でも有名な「GIANT」というメーカーがあり、以前は海外輸出がほとんどでしたが、台湾国内でもサイクリングが流行しています。彼らは自宅近くの站から乗車し、目的地で下車。そして、サイクリングを楽しみ、MRTで帰宅。ただし、わからないことがあります。自転車好き、サイクリング好きならば「家」から自転車に乗ってサイクリングに行けば良いと思うのですが・・・? なぜ、MRTに乗るのでしょうか?

MRT改札を出る「チャーリー族」

◇家裡族( Jia-Li-Zu )
発生:不明(けっこう古くからと思います)
日時:金曜日夜、土日・13:00以降〜
場所:MRT、百貨店、スーパー、繁華街、レストランなど
持物:時に乳母車
服装:普通の服装、夏場の男性はTシャツ、短パン、サンダルのことが多い
性別年齢:男女、0歳〜70歳以上 ∞
人数:4名以上10名以下

 チャーリー族は自転車族でしたが、家裡族(ジャリーズ)はジャニーズではありません(ちなみに台湾ではジャニーズは人気がありますが・・)。土日の家族連れであります。台湾の方々は、家族を非常に大切にします。週末は、家族で百貨店やスーパーで買物、レストランやフードコードで食事なんて光景は、非常によく見かけます。日本・東京・銀座の百貨店で家族連れなんて、そんなに見ないですよね〜? 台湾の場合は、3世帯+親戚、10人ぐらいで行動する光景、非常によく見ます。家族を大切にすることは非常にすばらしいと思うのですが・・・

 ただしMRTの改札や道で、家裡族(ジャリーズ)に会うと大変です。MRTの改札はジャリーズが占領し、なかなか出られません。また、ジャーリーズは道でバスケット強豪TEAM顔負けの「ゾーン・ディフェンス」を引きます。改札や歩道を家族で独占してしまい、追い越すには、コービー・ブライアント張りの華麗なフットワークが必要になります。よって台湾の人は、バスケットシューズを履いている人が多いです???

 また、レストランでは、一斉に入店しません。バラバラに集まってきます。場合によっては、電話で親戚や友達を呼ぶケースもあります。よって、繁忙時に日本のレストランのように、回転を追えません。席滞在時間が長いからです。

家裡族でMRT改札・混乱中!

◇週年族( Zhou-Nian-Zu )
発生:近5年ぐらい多発
時期:9月後半から11月中旬まで
場所:週に百貨店、中山地区、天母地区、信義地区と移動する
持物:ブランドバック&百貨店のサービス紙袋
服装:ちょっとオシャレな感じ
性別年齢:主に女性、25歳〜40歳が多い
人数:平日は2名、土日は家族連れ

 2008年10月31日のworldblog台北でも御紹介しております。台湾の各百貨店が「週年慶」というセールを行います。正式には、日本でいう「創業祭」なのですが、私が知っている限り、9月〜11月に創業したという記憶はありません。まあ、中秋節と年末の「狭間」の百貨店の売上増のセールであります。百貨店にとっては年1回の大イベントであります。台湾の方は各百貨店のクレジットカードを持っているケースが多く、家にDMが来て、カードを持っている方にはプレゼントがあります。まずはそれを貰いに、各百貨店に行きます。また、看板にある「8折」は20%OFFの意味ですので、通常欲しい物が20%引きで購入できるということです。また、5,000NT$購入で500NT$の商品券をプレゼント。女性達は、「ここぞとばかり、百貨店で買物」をするのであります。自社カードでの5%割引もありますので、女性陣の購買意欲をかき立てます。

 ただし、百貨店に入店しているお店はたまりません。週年慶は当然集客がありますが、前後1カ月でお客様の「買い控え」は当然あります。前後のリバウンドは大変な数字だと思います。また、割引は店舗負担ですから、たとえば定価1,000NT$を「8折」800NT$、カードを使って5%割引なら、760NT$。買物後、商品券プレゼントで10%割引を換算すると、684NT$。ということは、約32%の割引・・・恐るべし台湾百貨店商法です。

週年慶の開始の信義・新光三越