〜差〜 台湾と日本の違い

○台湾と日本は似ておりますが・・・!?
 面積35,980K?日本の1/10(九州程度の大きさ)人口約2,230万人、そのうち約100万人の人が日本に旅行に行き、約100万人の日本人が台湾を訪れます。22年で台湾国民すべてが日本旅行に行く計算になります。1945年、今から64年前、第二次世界大戦が終了し、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による中華民国が実行支配するまでは日本であった訳です。1,2度台湾に来て、また日本より台湾駐在される方が非常に日本に近い・・・ と勘違いされることが多いです。正直台湾で7年間生活し、世界で一番日本に近く、親日的な国であります。日本と同じと思ったら痛い目にあいます。やはり、台湾は外国です。どんな所が違うか? あくまでも私の感じたところを書いてみます。

台風17号接近中のTAIPEI101

○対面交通・右側通行
 自動車と通行人とが対面で通行することです。日本は左側通行、台湾は右側通行であります。左側通行は、イギリス、香港、日本。右側通行は、北米、欧州、中国、韓国、そして台湾であります。ただし、台湾は1945年以前の日本統治時代は左側通行でした。世界の人口比率は左34:右66、道路総延長距離では左27:右73と世界では右側通行の方が断然多いのです。まず、これで間違えるのが、TAXIやBUSに乗る時。最近は間違えませんが台湾に来たばかりのころは、行きたい方向の反対によく乗っていました(笑)。

 ちなみにTAXIは自動ドアではありません。開け閉めを忘れないようにして下さい。初乗運賃は70NT$(日本円換算・¥192)、東京の初乗運賃は¥710ですから日本のTAXIの約1/4であります。TAXIのボディーカラーは黄色で統一、車種は日本車(トヨタや日産)が非常に多いです。

 また、台湾桃園国際空港からのTAXIはメーター価格の1.5倍。トランク使用料+10NT$取られる場合もあります。通常ですと台北市内から800〜1,000NT$程度、1.5倍ですから1,200〜1,500NT$ほどになります。観光でいらっしゃる方、ご注意下さい。ちなみに、台湾のTAXIも当然「禁煙」です。

台湾は右側通行です!

○歩行者用信号が違います!
 横断歩道の歩行者専用信号が違います。日本VS台湾、これは断然台湾の勝ちであります。日本の信号は、赤→青→青点滅→赤 と変わりますが、台湾の信号は青に変わると秒数のカウントダウンが始まります。これは、信号によって秒数は違います。また、残り10秒を切ると青い歩行者が走り始めます。早く渡りましょうという感じです。ただし、台湾の人は「赤に変わっても5秒ある!」が常識になっています。しかし、この信号機のお陰で横断歩道での歩行者の交通事故は格段に減ったとのことです。これは現総統の馬氏が台北市長時代に導入し、功績の一つになっています。

 PS)ただし、たまに故障で残秒があるのにいきなり赤になる信号や、どう考えても走らないと時間内に渡れない横断歩道もありますが・・・

こちらは日本の歩行者用信号

台北市はこんな歩行者用信号です!

○エスカレーターの「片側空け」が違います!
 こちらは日本でも、世界でも色々あるようです。ロンドン・香港・ソウル・台北は右側に立ち、左を歩行者用に空けます。日本では、関東・福岡・北海道・京都では左側に立ち、右側を歩行者に空けています。ただし、京都・滋賀以外の関西では台北と同じです。私は関東出身なのどうも違和感がありますが、世界的には左側空けが多いようです。

日本の関東は右空けです!

台北では、左空けです(MRT市政府站)

○実は違うのです・・・
 今回は交通が違うというお話ですが、日本と街並みも似ているし、百貨店やスーパーに行けば日本製品はたくさんありますし、ケーブルTVを観れば日本の番組をやっている。日本の文化に興味を持ち、街の看板には「日本語」がたくさん表示されております。日本語ができる方もたくさんおります。観光でいらっしゃる方は、「お〜、日本に非常に似ている!」と思われますが、ビジネスでいらっしゃる方は正直違います。

 なぜなら、日本は「日本人」という単一民族、台湾は本省人(70%福建系、15%客家系)と13%の蒋介石・國民党とともに台湾に移住した外省人、そして14の民族からなる2%の原住民で構成されているからです。人口(市場サイズ)も面積も交通も人種も違うのです。ただし、世界で一番日本に近い国は間違えありませんが・・・。