〜好吃〜 世界10大レストラン・鼎泰豊(Dintaifung)

 台北に来たら、まずは小籠包・鼎泰豊(Dintaifung)でしょ!

 日本も夏休みに突入、本当に観光客の方非常に多いです。日本から近い東アジア、反日的な中国、尖閣諸島問題の韓国に比べると台湾は人気海外旅行に最適であります。台湾はやっぱり美味しい物を食べる・・・ となると1993年のアメリカ・ニューヨークタイムスで世界10大レストランに選ばれた鼎泰豊(Dintaifung)でしょう。ちなみに鼎泰豊は上海料理レストランであり、小籠包も上海料理なのですが、今は台湾の代表になっております。鼎泰豊の創業者 楊氏は1948年 21歳で上海から叔父を訪ねて台湾へ来ました。当初、油問屋で働いていました。1958年 鼎泰豊を始めました。当初は、油問屋と小籠包の二本立てで営業していましたが、美味しさとサービスの良さが話題になりました。また、当時缶入サラダ油の登場により、油問屋から小籠包一本のレストラン経営に集中し、現在にいたっております。

写真:鼎泰豊 信義本店前

 現在世界9カ国・40店舗の鼎泰豊

 台北市永康街の信義店が本店であります。今、台湾、日本、中国、韓国など世界9カ国に40店舗あります。ただし、台湾では台北市内に本店を含め3店舗。なんと、2号店は1996年日本の新宿高島屋店であります。実は私、日本の京樽勤務時代も関係しておりまして、出店当時は立地開発部所属。出店の稟議書を書きました。その後、営業担当マネージャーもやっております。なぜ、鼎泰豊がこれほど世界に出店できたのでしょうか? 理由は、サービスと品質管理の徹底であります。台湾の有名レストランでは予約を優先にするレストラン非常に多いのです。そして、三々五々集まって来て食事。空いているのに案内されず、いやな思いをすること度々であります。繁盛レストラン鼎泰豊は当然お客様長蛇の列、60分待ちなんて当り前であります。お客様を均等に扱うことで予約は受けません。どんなお客様でも待っていただきます。ただ、待っても席についたらすぐ美味しい小籠包が出てきます。実は、小籠包蒸すのに15分ほど必要です。なぜ、すぐ提供できるのか? これは過去の販売データに基づき蒸しているのです。待ってもすぐ食べられるのは最高のサービスであります。品質管理は衛生の問題は当然ですが、皮と餡は衛生的工場で製造し、包む、蒸すという最終調理工程のみを店舗で行います。また、最終調理工程も白衣、帽子、マスクの調理人が製造、お客様にお見せするスタイルであります。

写真:復興店の小籠包製造キッチン

 小籠包の美味しい食べ方 伝授

 さて、これから小籠包を食べる訳ですが、皆様、小籠包の食べ方ご存知でしょうか? 鼎泰豊の小籠包は非常に繊細な物でございます。それが、世界10大レストランの美味と言われる由来でしょう。まず、着席すると小皿に生姜の千切が出てきます。それにテーブルにある黒酢たっぷり、醤油を少なめにたらします。そこに蒸籠に入ったアツアツの小籠包が、可愛い小姐によって運ばれてきます。すぐ食べてはいけません。非常に熱いです。待つこと1分、左手にレンゲ、右手に箸を持ち(左利きの方は逆ですが)蒸籠に近づけます。箸で"やさしくやさしく"小籠包を持ち、すばやく左手のレンゲに移します。それをさきほど準備した生姜千切(黒酢、醤油をかけたもの)を上に乗せいただきます。ただし、中のスープは非常に熱いのでやけどしないよう十分注意して下さい。

 もうひとつ特別サービス、台湾に来た時どこの鼎泰豊で小籠包を食べるかです。当然、味は同じです。私のお勧めは、復興SOGO店であります。なぜなら、このお店だけ6個入りの蒸籠があります。小籠包、焼売、餃子、チャーハン、スープ、麺類、デザートも楽しんで下さい。ぜひ、台湾に来たらぜひ「鼎泰豊で小籠包」で楽しいひと時をお過ごし下さい。

 店名:鼎泰豊 復興店
 住所:台北市大安区忠孝東路三段300号 (太平洋SOGO百貨復興館B2F)
 電話:02-8772-0528
 鼎泰豊HP: http://www.dintaifung.com.tw/jp/index.asp