危ない台湾飲料(可塑剤成分DEHPを含む起雲剤混入飲料)

危ない台湾飲料(可塑剤成分DEHPを含む起雲剤混入飲料)

近頃、台湾の飲料が非常に危険な状況であり、商品であることがTV・新聞で報道されている。それはスポーツ飲料の中に、可塑剤成分が発見された。通常、市販のスポーツ飲料は濁りを防ぐために起雲剤という食品添加物を混入させる。
起雲剤とは一種の乳化剤で、合法的な食品添加物であり、飲料はゼリー・健康食品等に常用され、製品の油分と水分の分離するのを防ぐ。起雲剤の一般的な原料はアラビアガム、乳化剤、パーム油、ヒマワリ油などだが、不法なメーカー(碰伸香料有限公司)は起雲剤製造の際にコスト削減のために、コストが5倍するパーム油の代わりに可塑剤を使って暴利をむさぼっていた。

怖いのはこれからのお話

 怖いのはこれからの話である。行政院衛生署食品薬物管理局が流通を追跡調査したところによると、台湾のありとあらゆる台湾製造の飲料、果汁、ジャム、果汁粉末、乳酸菌粉末、などの製品になっていた。具体的製品名が上がっているものでも、動力運動飲料、動力運動飲品レモン味、Nature House乳酸活菌粉リンゴ酢味、繊美健康飲、台湾薑黄蜆錠、統一企業の酵素健康食品はコンビニ商品であり、著名なかき氷店「永康15」のキンカンレモン汁、飲料チェーン「50嵐」のパッションフルーツ濃縮汁などにも混入している。現在わかっているだけでも、150社・200以上の商品に混入されている。

可塑剤は人体にどんな悪影響があるのか?

 資料によると、可塑剤は一種の環境ホルモンで、その毒性はメラミンの20倍にのぼり、体内に一定期間蓄積されて初めて排出されるという。可塑剤は人体の生殖システムや免疫システム、消化システムに被害を与える可能性があり、男性の生殖能力を損なったり、女性の性成熟を早めたり、児童の性別をかく乱する可能性がある。長期間にわたり大量に摂取すると肝臓ガンになる可能性がある。

どんな安全策が必要か?

 正直、台湾のスーパー・コンビニの飲料は安い。なぜ、安いか?今回の件で非常に勉強になる。世界のモノの値段は共通である。たとえば飲料を例に取ると、パッケージ(紙、瓶、缶、プラスティック)などは世界共通価格、流通コストが違うだけである。内容物(コーヒー、御茶、果汁、炭酸等)も世界共通。結論から言うと「安いものは飲まない!」である。今回の教訓だが、可塑剤成分DEHPを含む起雲剤は「賞味期限を長引かせた」実は、この賞味期限も非常にいい加減なもので、商品テストなどほとんど行われず、生産者(メーカー)が勝手に決めてよいものである。なぜなら、賞味期限365日なり、547日なり、730日なり決めても、実際商品テストを行って販売となると商品開発に非常な時間とお金が必要になる。そのために、「適当に決めている」のが実態である。だから「安い」のである。

 我々台湾消費者が安全を買うには・・・

① 安いものは買わない、飲まない、食べない。
② 水(これもあやしいが・・)や自分で入れるコーヒーやお茶を飲む。ただし、乳製品は使用しない。
③ 日本製造商品もしくは、日本企業製造商品を利用する。(日本の食品基準は安全)