民國100年第43届全國少年籃球錦標賽

第43回台湾全国ミニバス決勝大会

 民國100年第43届全國少年籃球錦標賽とは、日本語に訳しますと第43回台湾全国ミニバス決勝大会であります。期日は、2011年5月2日より7日まで、会場は台北市体育館で行われております。台湾各地区代表男子34TEAM、女子24TEAMにて開催されてります。ただバスケのルールは女子も男子のTEAMに混ざって参加できますので、男子TEAMにも女子が混ざって参加しております。

5月2日開会式の様子

 実はこの大会にも、台湾女子SBLの國泰人壽と会社がサポートしております。大会参加者には、Tシャツやソックスなどプレゼント。上位入賞校には当然、カップ・メダル・SBL選手のユニフォームなどJHBL(中学全国大会)より色々商品がもらえます。また、開会式ではSBLの選手も数名来てゲームをしたりします。子供達を大切にするという現れでしょう。

大会表彰トロフィーやSBL選手のユニフォーム

審判(中国語では裁判)として参加

 我々台湾日本人駐在員バスケットボールTEAMが、APAL大会でお世話になっている陳国際審判員(中国語では、審判を裁判 ツァィバンと言います)の依頼により、6試合審判として参加させていただきました。東日本震災で台湾から約160億円の義援金もいただいておりますし、台湾の為に何かできないか?と思っていた矢先、陳審判員から連絡。なんとか仕事に都合をつけ参加させていただきました。

いつもお世話になっている陳国際裁判

台湾若手有望審判員 遊裁判

台湾№1女性審判員 謝裁判

台湾バスケットの強化 実はミニバス

 2011年4月17日のworldblogtaipei台湾99学年度国民中学バスケットボールリーグ決勝大会で台湾の中学バスケット事情をお話しました。JHBL(中学バスケ)→HBL(高校バスケ)→UBA(大学バスケ)→SBL(台湾プロバスケ)→台湾代表と続いて行きます。JHBL、HBLともに甲級と乙級があり、甲級が上部TEAMとなります。中学から区別し、上位を強化と思っていたら違いました。甲級の中学指導者、甲級の高校指導者は今大会・台湾ミニバス決勝大会に「スカウティング」に来ているのです。要は甲級の中学に入れなければ、甲級の高校はなく、代表はないということです。中学は公立中学ですから本格的にバスケットをやりたければ、「越境入学」しバスケットをするのです。ミニバスと言えども今大会プレーする選手諸君も必死であります。
 また2007年FIBAユニフォーム規定が変更され、一行の広告・商標を付けることが許されているのです。JHBL(中学)では見られなかったのですが、今回の大会では広告がついたユニフォームのTEAMを数TEAM見かけました。○○建設とか△△保育園、××農會(農協)とかがスポンサーになっているのです。TEAMの試合用ユニフォームの提供も当然ですが、地元の有志がミニバスの活動資金を援助しているのです。ここからは聞いた話ですが、コーチの給与にもなっているようです。「オラが町から優秀な選手・TEAM」を出すために援助しているようです。コーチもプロですから、選手に基礎をしっかり指導しておりますし、結果を残すために必死に試合に臨んでいます。強化するには、道具・指導者・遠征費お金がかかるのもなのです。日本のように学校スポーツ、費用は親任せとは比較になりません。

小学生で184cmなんて選手もいます!

台湾ミニバスのすごいところ・挨拶

 当然全国大会参加TEAM、こんな環境で参加しているTEAMですから個人レベル、TEAMレベル非常に高いです。また、ミニバスは中学以上のバスケットのルール上の違いは、1Qと2Q、3Qと4Q選手交代しなければなりません。最低10人の選手が出場しなければなりません。ただし、ゴールは2m60 当然大きなセンターがいるTEAMが有利なのです。1人大きな選手がいても勝てません。強いTEAMは170cm以上のセンターを4人持つなんてこともザラです。スカウトする中学の指導者達はこのあたりの選手に注目しているようです。小学6年で170以上なら成長期の成長期の中学なら、3年で180以上になるだろうという目論みであります。1Qに優秀な選手を集めて逃げ切るか?2Qに優秀な選手を集めて最後の大切な4Qで勝負に出るか?コーチのTEAM分けも重要なポイントになります。今回審判をさせていただき非常に私自身勉強になりました。

 また台湾ミニバスのすごいところは、試合終了後の「挨拶」です。小学生ですが、さすが全国大会に出場するTEAM。試合終了後、コートに整列、相手TEAMと握手します。その後全力ダッシュで相手TEAMの監督のところへ行き「謝謝、教練!(コーチの意味です)」その後テーブルオフシャルで「謝謝、裁判!」日本では経験できない新鮮さと昔日本にあった礼節。当然我々、裁判(審判)は拍手喝采です。今回審判をさせていただき、バスケットボールの素晴らしさと台湾の素晴らしさを感じさせていただきました。謝謝、台湾!!